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ついに「W杯2010 南アフリカ特派員日記」も終了の時を迎えました。
決勝戦を取材した特派員たちも、きょう15日、日本に戻って来ます。
5月24日の日韓戦の試合前に、私が最初のブログ「キックオフの笛」をアップしてから53日間で計193本の記事を掲載しました。 新聞やテレビ、雑誌とはひと味違うW杯報道が出来たのではないか、と思っております。
これも大会自体が、非常に盛り上がったおかげです。 酷評の嵐、冷淡な視線の中で日本を出発しながら、ベスト16という大いなる成果を上げたサムライブルーのイレブンと岡田監督、本当に、ご苦労さまでした。 自らの技術を信じ、自らのサッカーを貫いて栄冠をつかんだスペイン代表の皆さんを、心から祝福したいと思います。おめでとうございます。 そして、選手団、サポーター、そして我々報道陣を温かく迎えてくださった南アフリカの皆さん、本当に、ありがとうございました。あなた方こそ、今大会のMVPだと、私は思います。
今から、2014年ブラジルW杯が待ちきれない思いです。
しかしながら、海外ビッグスポーツイベントの特派員団ブログはW杯だけではありません。トリノ五輪、ドイツW杯、北京五輪、バンクーバー五輪、南アW杯と続いて来ました。 次の大会は、2012年ロンドン五輪です。
皆さん、2年後に、またお会いしましょう。(サッカー推進事務局兼オリンピック事務局・塩見要次郎)
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W杯取材の締めくくりは、決勝戦翌日の12日行われた国際サッカー連盟(FIFA)の総括記者会見でした。ブラッター会長は、会見を終えるにあたって、「南アフリカにW杯をもたらした人物」として、ネルソン・マンデラ元南ア大統領の名前を挙げ、あらためて元大統領を称賛しました。そのマンデラ氏が、閉幕セレモニーに姿を見せたのは、今大会一番のハイライトだったと言えるかもしれません。カートに乗って現れた元大統領は、終始笑顔で、観衆の拍手に手を振ってこたえていました。決勝戦に先立つセレモニーの間、サッカーシティースタジアムは宝石箱のようにキラキラと光っていましたが、マンデラ氏の笑顔も輝いていました。
記者会見で、私が感慨深く聞いたのは、組織委員会ジョーダーンCEOの「私の夢がかなった」という言葉でした。スタジアム建設から治安面に至るまで、開催を不安視するメディアの矢面に立ってきた人です。我々はジョーダーン氏をはじめとする南アの関係者に敬意を表し、常に猜疑的であったことを謝らなければいけません。「あなた方の努力のおかげで、素晴らしい大会になりました。見事にやり遂げましたね」と。振り返ってみて、一番印象に残るのは、笑顔を振りまきながら頑張る運営ボランティアたちの姿です。スタジアムで、ファンフェスタ会場で、街中で、世界中から集まった多くの人々(観衆の総数は約318万人、ファンフェスタ来場者は南ア国内分だけでのべ約263万人)が、南アに対する認識を改めたのではないでしょうか。今大会の成功で、南アフリカの人々は、自らに張られていた負のレッテルをはがすことに成功したのです。
1国に対する世界の認識を変えさせる。1国の国民に、自信と誇りをもたらす。スポーツの、サッカーの力を、改めて実感します。私自身、大会取材に出発する前は、「1か月もいたくないな」と正直思ったものですが、あっという間に1か月が過ぎたのは、W杯の試合自体の魅力もさることながら(私は「W杯は最高レベルの試合を見せられる大会ではない」とは記事には書きましたが、W杯の試合がつまらないというつもりはまったくありません。国と国との真剣勝負は、レベル云々を越えた魅力があります)、南アという国自体がとても魅力的だったからです。1都市(を中心)に行われる五輪と異なり、国中を転戦するW杯ならではの発見でした。
14日の便で私は帰国の途につきますが、いつか、この「虹の国」を再訪したいと思っています。南アフリカの皆さん、素晴らしい1か月をありがとう。また会う日まで、さようなら。(運動部・軍地哲雄)
写真は、閉会セレモニーで浮かび上がった、決勝戦を戦うオランダとスペインの国旗
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南アW杯が、終わってしまいました。 寂しいです。 でも、ブラジルW杯に向けて気持ちを切り替えましょう。 そのために、まず南アW杯に関する総括を、読売新聞の記事をもとに行います。
★ 決勝の評価 元オランダ代表の伝説的名選手で、バルセロナ(スペイン)の監督としても君臨したヨハン・クライフ氏が、オランダは「ぞっとするほど汚く」プレーし、「醜く、野卑」だったと酷評(時事AFP)=13日朝刊= 1992年にバルセロナでクライフ監督にインタビューしたことがありますが、確かに思ったことは率直にぶちまける人でした。私は、技術で劣ると判断したオランダの監督と選手たちが、悲願の初優勝に向けてとった「厳しく守ってカウンター」という戦術を、否定する気持ちにはなれません。 それでも、運動部の平野和彦記者が、スペインについて 移り気な勝利の女神は、なかなか「W杯王者」の称号を与えなかったが、最後は不屈の芸術家たちを祝福した=13日朝刊= と書いてくれたことには、全く同感です。イニエスタの決勝ゴールが決まった瞬間、「あー、良かった」と思いましたものね。
★ 大会の技術的評価 運動部の軍地哲雄記者が13日朝刊の大会総括記事の中で、 好勝負は多かったものの、好プレーは少なかったと指摘し、その理由として、個性を出そうとするプレーと、出させまいとするプレーのせめぎ合いの中で、格下のチームが後者に徹した結果、接戦が多くなったと分析しています。 まさに、その通りだと思います。勝負のこだわりが薄かった3位決定戦(ドイツ3―2ウルグアイ)が好試合になった(スカパーに入っていないで生で見られませんでしたが)のも、そのためでしょう。 軍地記者は、W杯が最高レベルのサッカーを見せられる大会ではないことも明らかになったと断言しています。欧州チャンピオンズリーグが念頭にあるのでしょう。私は、国を背負ったW杯の勝負の方が面白い、と思っていますが、欧州CLをもっと見たいと思うようになりました。スカパーに入ろうかな・・・。
★ 大会運営の評価 英国人スポーツジャーナリストのマイケル・チャーチ氏が12日朝刊で、〈南ア大会、「一つの奇跡」〉という見出しの記事で、この大会の運営を高く評価しました。 南アでのW杯開催という国際サッカー連盟(FIFA)の決定への非難が間違いだったことは、行われた試合や、新設されたスタジアムによってだけでなく、この国の人たちの温かい歓迎によって証明されていると指摘。そして、 FIFAで称賛されるべきはゼップ・ブラッター会長だろう。彼は、自らの名声を危うくしながらも南ア開催を支持し続けたと、断言しました。 ジャーナリストが権力者を高く評価するのは珍しく、難しいことです。でもマイケルさんは、勇気を持って書きました。それほど、この大会を実現させたブラッター会長は偉大だったのです。私も、全く同感です。 FIFAには多くの問題もありますが、サッカーを世界中に広めよう、という強い意志は、やはり大したものだと思います。(サッカー推進事務局・塩見要次郎)
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何気なく手にした本に脳天を貫かれ、一気に読み進んだ経験は、誰にでもあるだろう。良書との出会いはそんなもの。W杯日本代表DF長友佑都(FC東京)も、今大会で実に幸せな一目惚れを果たしたそうだ。大会中に同僚のMF長谷部誠が持っていた本に興味を引かれ、「最後にはハセさんから本を奪い取ったんです。いやあ、よかった。人生を考えられて」とは彼の感想だ。
その本は『超訳 ニーチェの言葉』。ニーチェの人生訓めいた文章を平明な日本語で記したもので、今非常に売れている。この中の「喜ぼう。この人生、もっと喜ぼう」が長友のオススメフレーズ。哲学の巨人と、「バリバリの肉食系ッス」と筋肉マンを自認する武骨なイメージとの、アンバランスさがたまらない。
さてW杯後に欧州へ旅立った3人の代表に、取材する機会を得た。元々CSKAモスクワに所属していた本田圭佑に加え、チェゼーナに移籍する長友、シャルケの内田篤人(元鹿島)である。個性派3人とじかに会い、目を見て話すうち、前掲書の言葉が浮かんだ。ちょっと長いが引用する。
「何をしても風が吹いてきて妨害され、どうしてもうまくいかないのであれば、今度からは風を利用してやればいい。帆を高く張り、どんな風が来ても、すべて追い風にしてしまうのだ」
逆境に強い。むしろ、逆境さんいらっしゃい、という姿勢が3人に共通してる。本田はパラグアイ戦後「批判する人がいなかったら、ここまで来られなかった」と批判に感謝するかのように語った。長友も「苦しい時だからこそ、成長するチャンスだった。これからも努力次第で未来は変わる」ととらえた。「W杯は悔しい思いばかり。けがも実力。今回の経験を自分の糧にしたい」とは童顔だが全身これ勝ち気という風貌の内田の言葉だ。3人とも、怖いくらい前しか見据えていない。頼もしい。
次回ブラジルW杯では、日本代表の一丁目一番地にいなければならない3人。日本丸の船長が誰であっても、途中暴風雨にさらされたり、海賊に襲われても、大丈夫。思いっきり帆を高く張り、称賛も非難も決定力の欠如も連勝連敗も国際経験不足も、すべてのエネルギーを推進力に変える3人が、きっと我々を、まだ見ぬ港へいざなってくれる。(運動部・清水暢和)
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スペインの劇的な初優勝で幕を閉じた今大会を、読売新聞評論家の李国秀さん(元ヴェルディ総監督)と語り合いました。
―― 決勝は、李さんの予想通りの結果となりました。 李 ベストのチームが勝ったことは、素晴らしいですね。シャビ、イニエスタ、ビリャら主力だけでなく、途中出場のヘススナバス、セスクも活躍しました。デルボスケ監督の采配も見事でしたが、選手層も厚かった。 ―― 私は昔GKだったので、特にキーパーに注目していますが、カシリャスが凄かったですね。 李 最高のキーパーでしょう。守備範囲が広く、前に強い。62分、ロッベンが抜け出して1対1になった場面、カシリャスは相手がシュートを打つ瞬間までボールから目を離さなかった。これが基本なのですが、なかなか出来ないんです。そのうえ、駆け引きが出来る。あの場面、(カシリャスから見て)左に倒れかけて右側にシュートを打たせ、それを右足で弾いたのでは、ないでしょうか。 ―― オランダは如何でしたか。 李 彼らにとって、今大会でのベストゲームが出来たのではないでしょうか。うまい相手に対し距離を縮めて守り、体の強さを生かして戦いました。好機も多く作ったし、悔いはないのでは。 ―― さて、この南アW杯によって、日本のサッカーは、どう変わっていくべきでしょうか。 李 私は、サッカーは「技術を生かして一つのボールで会話をするように、皆でボールを運んでいく競技」と考えています。スペインが最もそれを具現したチームと言えるでしょう。でも、スペインをまねるだけでは駄目。日本独自の形を見いだしていかないと。 ―― そのためには。 李 重要なのは教育です。子どもたちに、技術、マナー、社会性を躾(しつ)けることが出来る大人を指導する必要がありますね。そしてサッカーの地位を高めることも重要です。スペインでも、ブラジルでも、アルゼンチンでも、サッカーの才能のある子供を大きく伸ばそうという社会のバックアップがあります。多くの国民が、日本サッカーをどう底上げして行くか、大いに論じ合うことが大事でしょう。
1986年メキシコ大会以来、仕事でW杯を見て来ましたが、今大会は最も良くいろいろなポイントを見極めることが出来たような気がします。サッカーの達人とも言える李さんと語り合いながら大会を見たお陰だと思います。李さん、本当にありがとうございました。(サッカー推進事務局・塩見要次郎)
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拝啓 川口能活様
私は、中学1年から高校3年の始めまで、サッカー部のGKでした。ですからジョージの日本代表の練習を取材していて、GK練習を見るのが、とても楽しみでした。 シュートを受ける順番が決まっているのですね。レギュラーが川島永嗣に代わっても、楢崎正剛が一番目で、川島が2番。あなたは3番目でした。
今回の代表23人を発表した段階で、岡田監督は、あなたを第3GKとして選んだことを公言していました。試合に出る可能性はほとんどない立場です。それでも常に前向きに練習に取り組み、「第3GKのチーム主将」として良くチームを束ねてくれました。
これは大変なことです。自分の素人経験ですが、GKは「試合に出る」という目的があるから、単調で痛い練習に励めるのです。 帰国後のあなたの取材対応での話を聞き、「やはりそうだよな」と思いました。 「試合に出ない選手には、悔しさが当然ある。僕を含め、控えの選手が悔しさを押し殺し、チームのために頑張った。それが出ている選手にも伝わり、プレーを後押しできたと思う。僕自身、ピッチに立つことを目標に、練習でもアピールした。自分のこととチーム全体のこと、両方に気をかけるのは難しかったが、そのバランスを取るのは良い経験になった」 あなたも試合に出たかった。選手なら、当然です。でも、主将としてチーム全体のことを常に考えていました。
あなたを初めて取材したのは、高校日本1に輝いた1994年の正月でした。あれから16年、立派なベテランになりました。でもGKは、40歳まで出来ます。Jリーグの舞台で、さらなる活躍を目指してください。
敬具 読売新聞東京本社 サッカー推進事務局・塩見要次郎
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試合が終わると、我々は記者会見へ向かう。両監督のほか、「マン・オブ・ザ・マッチ」(最優秀選手)に選ばれた選手が登場する。ただファン投票の要素が強く、有名選手が選ばれる傾向が強い。実力を存分に発揮したとは言い難いポルトガルのロナルドが、3度もマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。
記者会見の後、ミックスゾーンと呼ばれる選手の取材エリアへ向かい、そこで選手の話を聞く。ただ、スター選手、活躍した選手には記者が群がり、出遅れると、後ろの方になって声が聞き取れない。また、スペインのように英語を話す選手が少ないと、我々、日本メディアは苦労する。
時々、選手が間近で見られて羨ましいと言われることがある。でも、自分が選手たちよりもかなり年上だからか、ピッチ上のプレーに心躍ることはあっても、今の選手そのものに感激することはない。
一方で、開幕直前の6月9日、国際サッカー連盟(FIFA)総会は興奮ものだった。我らが小倉純二・日本協会副会長がFIFA功労賞を受賞したが、この時はヨハン・クライフ氏(オランダ)も同賞を受賞。プレゼンターは元フランス代表の名選手ミッシェル・プラティニ欧州連盟(UEFA)会長。閉会後は小倉氏の元にボビー・チャールトン氏(イングランド)、フランツ・ベッケンバウアー氏(ドイツ)、ジーコ氏(ブラジル)らが祝福に駆け付けた。このほかペレ(ブラジル)らの姿もあり、サッカー観戦30年の中年記者は心の中で「ウォー」と叫んだ。
11日(日本時間12日未明)の試合後、最後の記者会見に登場する選手は誰だろうか。オランダならロッベンかスナイダー、スペインならビリャ、シャビ、イニエスタあたりだろうと予想する。(ロンドン支局・大塚貴司)
写真は上から ★マン・オブ・ザ・マッチに選ばれて質問に答えるロナルド(ポルトガル) ★ミックスゾーンのドログバ(コートジボワール) ★FIFA総会で、功労賞を受賞したクライフ氏(右から2人目、右端はプラティニ氏 ★ミックスゾーンのシャビ(スペイン) ★記者会見とミックスゾーンのチケット
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いよいよ12日午前3時30分(日本時間)から、オランダ―スペインの決勝が行われます。どちらが勝っても初優勝。ウルグアイ、イタリア、ドイツ、ブラジル、イングランド、アルゼンチン、フランスに続く、史上8か国・地域目のW杯王者が誕生します。この歴史的な決戦の見所を、読売新聞評論家の李国秀さん(元ヴェルディ総監督)に聞きました。
―― ズバリ、どう予想しますか。 李 2―1か3―1で、スペインが勝つでしょう。ここ数年、強さと速さのサッカーを重視したサッカーが主流となっていましたが、「やはりうまさのサッカーが大事なんだ」という流れになる契機を、スペインが作りますよ。 ―― オランダも良いチームだと思いますが。 李 スナイダーやロッベンら個々の選手の才能は素晴らしいですが、チームとしては今一つ、魅力を感じないのですよ。 ―― オランダが勝機を見いだすとしたら、どんな戦い方でしょうか。 李 決勝トーナメントに入った後、スペインが最も苦戦したのは、準々決勝のパラグアイ戦でした。パラグアイは立ち上がりから厳しいプレスをかけ、スペインをあわてさせました。逆にドイツはスローペースで入り、スペインの術中にはまりました。オランダは序盤から仕掛けるべきです。ボールを速く、大きく動かし、ロッベンとカイトが両サイドから攻める形を作りたいですね。
李さんのプロの目は説得力があります。でも私の素人の目は、少し視点が異なります。オランダに勝って欲しい、と思います。ロッベンを故障で欠いていたとはいえ、日本がほぼ互角に渡り合えたオランダが世界の頂点に立った方が、日本人として楽しいではないですか。スペインほどではないとしても、オランダのサッカーも十分に美しい、自ら仕掛けるプレースタイルです。いずれが勝つにせよ、「決勝戦は意外と凡戦が多い」というジンクスを粉砕するような、名勝負となることを期待しています。(サッカー推進事務局・塩見要次郎)
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拝啓 田中マルクス闘莉王様
実に見事な活躍でした。日本が4試合を、わずか2失点で乗り切れたのは、もちろん全員の力を結集したからですが、あなたと中沢佑二の突出した個の力による部分も大きかったと思います。
特に、あなたのヘディングの強さは圧巻でした。ほぼすべての空中戦を制していましたね。1メートル85の長身ではありますが、オランダやデンマークの巨漢に比べたら並の体格です。それでもあんなに勝てたのは、技術と勇気があるからでしょう。
守備だけではなく、攻撃でも空中戦で競り勝っていました。パラグアイとの決勝トーナメント1回戦の延長戦、あなたが相手陣内まで攻め上がっていたら、日本の決勝点を呼び込む好機を作れたかもしれませんね。同点の状況であなたに攻撃参加を指示するのはギャンブルが過ぎるのかも知れませんが、PK戦で敗れてしまったので、ついそう思ってしまいます。
2003年に帰化してから7年、すっかり日本人になり切りました。大先輩のラモス瑠偉さんもそうでしたが、ブラジルからの帰化選手は、代表チームに対する熱い思いにあふれていますね。 2014年は、ブラジルW杯です。あなたは33歳になっていますが、センターバックとしては、まだまだ全盛期です。あなたにとって、次回こそが最大目標のW杯になりそうですね。大いに期待しております。
敬具 読売新聞東京本社 サッカー推進事務局・塩見要次郎
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拝啓 岡崎慎司様
あなたにとって不完全燃焼のW杯だったですね。 日本のエースとして期待され、ご自身も「3ゴール」を目標に掲げながら、4試合とも途中出場で得点はデンマーク戦の1ゴールだけに終わりました。
「とても悔しかった。もう少し、このチームで戦いたかった。世界レベルの試合では、パスを待つだけでなく、自分で勝負をしなければならないことを実感した。この経験がサッカー人生の糧になるか否かは、今後の自分次第。Jリーグでも積極的に勝負を仕掛けていきます」
帰国後の取材対応で、あなたは率直に反省の弁を述べていましたね。 オランダ戦の終了間際、闘莉王が頭で落としたボールに飛び込み、左足ボレーで放ったシュートは見事でした。しかし、あれをゴールの枠内に決められるかどうかが、世界レベルでの一流と二流の差なのでしょう。
今、あなたの技術は一流ではありません。身体能力も一流では、ないかもしれません。しかし、あなたには大きな素質があります。少年時代の恩師に送られた言葉、「一生ダイビングヘッド」を心に持ち続け、泥臭くゴールに迫る得点への貪欲さです。
私は、あなたに期待し続けます。Jリーグで力を付け、28歳で迎えるブラジルW杯で真の日本のエースになって下さい。
敬具 読売新聞東京本社 サッカー推進事務局・塩見要次郎
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世界が熱狂するサッカーの祭典「FIFAワールドカップ2010」を、読売新聞の南アフリカ特派員が綴るブログです。 熱戦が繰り広げられる各試合会場や日本代表のキャンプ地・ジョージから、気鋭の特派員が発信します。「見たまま」「聞いたまま」の生の声をお楽しみ下さい。
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