「今子どもが消えています。」優しげな色合いの表紙とは裏腹に、厳しい言葉で本書「世界がもし100人の村だったら」シリーズの第4弾、子ども編ははじまる。
言葉はさらに続く。「子どもは、たくさんいるのです。」頭をかしげてしまった。矛盾している。「消えている」のに「たくさんいる」という。しかし、この矛盾こそが本書のテーマであり問題の核心となっている。
「100人の村」シリーズの特徴は、100という平易な数字を使うことにより、問題を読者の身近なものとし、さらに簡潔な言葉を使うことで読者の心に届くものとなっている。
子ども編でもその特徴は受け継がれ、世界の子どもの現状を、痛切に、そして切実に訴えかけてくる。しかし、その厳しい言葉の端々には、どこか著者の子どもへの愛情が感じられてくるのである。あたかも、本書が子どもたちの笑顔に囲まれながら書かれたのではないかと、思い巡らしたくなるほどに。
出版社:マガジンハウス書名:世界がもし100人の村だったら4(子ども編)著者:池田香代子定価:1,000円(税込み)
(リブロ金沢店 乙丸唯)
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