私の住んでいる街では、総合的な学習の一環として「中学生社会体験チャレンジ事業」というものが、七、八年前から行なわれています。
「中学生社会体験チャレンジ」とは、公共関係・飲食業・販売業などから、希望する職業を選び(全員が第一希望という訳には、いかないそうですが)そこで三日間の職場体験を通して、地域の人々とふれあい、社会のルールやマナーを学び、たくましく豊かに生きる力をつける、というものです。
一人一人、希望した所に行けるよう、事業所一箇所、一箇所を周られ、参加の是非や打ち合わせなど、先生方の苦労も容易に想像つくので、少しでも生徒さんのお役に立てればと、店側も毎回真剣です。
ただ、初め頃、生徒さんを受け入れた時は、どこから何を教えてあげればよいか、とても迷いました。
とにかく、楽しい思い出になればと、過剰にやさしくしてしまい、もう少し、働く厳しさも教えてあげられればと反省したり、逆に、厳しくしすぎて、三日目には、すっかり元気がなくなってしまった生徒さんもいて、教える(伝える)事の難しさを痛感しました。(今でもそうですが・・・) 先月、社会体験に来てくれたS君。真面目で、少しシャイな一年生でした。
初めは、不安と緊張からか、元気もなく、三日間続くかなぁと思いましが、コツコツ、丁寧に初めて体験する「仕事」にチャレンジしていました。
最終日、帰り際のS君の顔が、三日間終わった安心感と充実感からか、とてもたくましく見えたのが印象的でした。 (安斉書店 安斉宏恭)
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