「クイズミリオネア」って、結構好きです。
問題が簡単で、私でもイイ線いくかも?なんて思えるところが魅力です。ただひとつひっかかるのが、ある程度賞金が貯まると、負けても少しは賞金が持って帰れるところでしょうか。
「やっぱり、大金を得る、さもなくば、すべて失うでしょ」なんてことをある先輩に話したら、「そんなことしたら、リタイア続出でしょ」って指摘され、「それもそうですね」と納得したわけです。
前置きが長くなりましたが、この物語の主人公ラムが出場するクイズ番組「10億は誰の手に!」は、「クイズミリオネア」インド版です。
こちらでは一千万ルピーを賭けた問題からは、"プレイ・オア・ペイ”。いったん続けることを選んだら、もう途中で降りられない。高額賞金を手にいれるか、1ルピーも貰えずに帰るか、どちらかなのです。
日本版よりスリルあふれるこのクイズ番組を、いかにして学校にも通っていない孤児の少年ラムが勝ち進んでいったのかというお話です。最初は、あっと驚くトリックが明かされるのでは?と、ドキドキして読み進めました。でもこの期待はよい意味で裏切られます。
なんとラムはちゃんと答えを知っていて、正解を重ねていくのです。何でそんなことがありえるの?と、ページを捲りだした途端、ラムの人生に引き込まれます。
波乱万丈というだけでは収まらない、彼の悲しくも勇気の溢れる生き様に息を呑みつつ、クイズ番組で勝ち進んでいく興奮も味わえます。いわば、一粒で、二度おいしい(ちょっと古い?)物語なのであります。
出版社:ランダムハウス講談社書名:ぼくと1ルピーの神様著者:ヴィカス・スワラップ定価:1,995円(税込み)
(八重洲ブックセンター八重洲本店 臼井夢子)
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