今年は萩原朔太郎生誕百二十周年ということで、朔太郎の地元、前橋市では、誕生日の十一月一日をピークに、沢山のイベントが予定されています。当然、書店の店頭では、詩集はもちろんのこと、評論や朔太郎ゆかりの人物の著作などを集め、ブックフェアを展開中です。
萩原朔太郎といえば、詩人として、群馬県のみならず全国区の超有名人ですが、意外と作品そのものに触れたことのある人は少ない気がします。地元でも「月に吠える」「青猫」など、タイトルくらいは知っているけれど、学校の教科書で子どもの頃にそれをなぞったというようなことではなく、実際の作品を読んだ、ほんとうに「味わった」となると少ない気がします。それくらい「詩というのはとっつき辛い…」といったら言いすぎでしょうか。
そんなときは、斜から攻める。詩人の人となりから入ってゆく手があります。朔太郎について言えば、風貌はバスター・キートン、その人生はほとんど、パラサイトなニート、趣味はマンドリンと写真、家庭生活も様々波乱含みと、やはり、詩人は凡人とは違うと思ってしまいます。小説家など、書くものより本人のキャラクターの方が面白いなんてことがありますが、どうやら、朔太郎に関しては、作品も評価が定まっているわけで、作品も人物も後世の記憶に留められるに違いありません。
全国各地の書店さんでは、朔太郎のブックフェアは企画されていますでしょうか。
(煥乎堂書店 本店 黄木宣夫)
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