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書店員のオススメ読書日記

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 1月18日に電通ホールで催された「新!読書生活」“爽やかに時代を斬る”に行ってまいりました。

 書店に長く勤めていても、作家さんに直にお会いすることなど、ほとんどありません。特に地方の書店となると、サイン会も行われることもなく、読んでいても、売っていても、書いた作家さんはどんな人なのだろう?と思いながら日々過ごしています。ですので、これは滅多にないチャンス!売れっ子作家、佐伯泰英さんのお話が聴けるのですから。

 開演時間ギリギリに電通ホールに着くと、もう席はほぼ満席状態。わくわくしながら、開演を待ちました。司会の方のご挨拶が済み、いよいよ佐伯泰英さんのご登場です。

 若々しいジーンズ姿で優しそうな人柄が滲み出るような立ち姿がまず第一印象。そして、お話が始まりました。

 故郷の福岡の話から、戦後の幼少時代どのようにして活字文化に触れていったのか、またどう生き抜いてきたか、苦労がしのばれます。驚いた事に時代小説家として、成功する前は闘牛写真家として、ご活躍なさり、スペインにもご家族で何年か滞在なさっていたとか。

 「文庫を書き下ろす」という新しい売り方も佐伯泰英さん独特のやり方で、でもそこにはたとえ辛い毎日でも“ひとときの現実逃避で人生を潤してほしい”“廉価な値段で良質のエンターテインメントを”という優しい佐伯泰英さんの心意気があったからこそ実現した売り方なのだなあと教えられました。

Photo_255  語り手、読売新聞社日曜版編集長、長井好弘さんのトークも面白く、お薦め本の一冊、桂米朝著『落語と私』はすぐ読みました。

 佐伯泰英さんも感想を述べていらっしゃいましたが、

 「大きな事は望まない。泣いたり、笑ったりして一日一日が無事過ぎて、なんとか子や孫が育って自分はとしよりになって、やがて死ぬんだ・・・それでいいというような芸です」という一節がとてもいいなと思いました。

 日本の古典芸能の良さを見直せる一冊です。

 またぜひ、「新!読書生活」トークショー、参加したいものです!

出版社:ポプラ社
書名:落語と私
著者:桂米朝
定価:1,365円(税込み)

(有隣堂厚木店 佐伯敦子)

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