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書店員のオススメ読書日記

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書店は褒めて育てる

2007年2月 2日

 普段の行動範囲内に気持ちのよい、リアル空間を作る事は、楽しく人生を送る為には必須でしよう。

 特に書と酒に生きがいを見出しているような諸氏には(今頷いて頂けた諸先輩、ご同輩ありがとうございます)。昨今の町の赤提灯と書店の減少にはとてもいたたまれない思いでいっぱいです。このような状況の中どうすれば良いのでしょうか。

 先日『国家の品格』の著者である藤原正彦さんはこう語っていました。「子供の躾は理屈なく良いものは良い、悪いものは悪いと型をはめなければいけない」

 でもそれだけじゃなく「良い事をした時にほめる。それもべらぼうにほめる。穴があったら入りたい。穴がなければ穴を掘りたいと思わせるぐらいほめる」と。そうして褒められた子は逆境に強くなると。そうだ、これだ、です。褒める事で型をはめつつ良い店をつくらなきゃ。

 私も行き付けの横浜の『まるざ』と言う焼き鳥屋で本当に美味しい焼き鳥を食べながら、「この店を維持する為には如何しよう」とべらぼうに褒め、智慧を絞りいろいろ考えてみました。でも、やっぱり投資することが1番の褒め言葉だと思いました。毎月友達を誘い行く事です。そのことで味を知る人が増えれば美味しいものは残っていくからです。「悪貨が良貨を駆逐する」と言われる時代、貴重な良貨(個人にとってかもしれませんが)は、口で態度で、そして財布で褒めてあげて残していきたいじゃないですか。

 書店においては、品揃えを褒め様にも小学生が自転車で行く町の本屋に新刊が入りにくいシステムになっているのです。基本的に実績主義だからです。でもとても気持ちの良い空気を持つ町の本屋が数多くあります。

 さあ皆さん、そんな、おらが(家から歩いていける)本屋を護るため、作るため、急ぎでない本はおらが本屋で予約、注文しようじゃないですか。そして最高の褒め言葉である「購入」でお店を支えようじゃないですか。

 専門書以外は大きい本屋に行かなくてもて良いじゃないですか。実績をつけ、おらが本屋に自分の欲しい本が入るように変えていく、そんな努力が、ひいては出版文化を支え読書人口を増やし面白い本をを増やし、結局、自身の読書空間を豊かなものにしていくんではないのかなー、と今日も酒と書に酔いながら思ったりしています。

 それでは皆様に行き付けのお店での芳醇な時間が訪れる事をお祈り申し上げつつこのあたりで。

(有隣堂ルミネエスト新宿店改め 有隣堂戸塚店 安田信之)   

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