本屋さんへ行こう!

書店員のオススメ読書日記

本文です
前の記事

紙辞書と電子辞書

2007年5月24日

 春です。新学期シーズンです。普段静かな当店も、この時期だけは多少ですが活気づきます。

 特に辞書たちは、春が来るのを待っていた虫や植物たちのように、いきいきと輝き、店内の主役に躍り出ます。

 しかし、近年その「春の主役」の座を狙うライバルが現れました。

 「電子辞書」です。

 数年前までは紙辞書の足元にも及びませんでした。が、その機能は毎年進化を遂げ、ボディの強化、音声機能の充実はもちろん、今年のモデルでは人気の携帯ゲーム機よろしく、タッチペンを使い検索できるようになったのです。

 厚さ約2センチ(閉時)、重さ約280グラムの中に、学習向け辞書・用語集など50冊以上を収録。さらにその検索スピードも相まって「春の主役」を狙うにふさわしい機能を持つようになりました。

 一方、紙辞書だって負けてはいません。各出版社が趣向を凝らし、見やすく、調べやすく、いろいろ工夫して新刊や改訂版を続々出しています。

 「調べるのが面倒」、「重い」等の声をよく耳にしますが、逆に言えば少し手間でもコツコツと引いた言葉は、印象深く頭に刻まれ、時には調べる途中で思わぬ言葉と出会ったりする時もあります。

 また「重さ」は、その辞書に詰まった知識の重さであるのではと思います。

 紙と電子、それぞれの特徴を解りやすくご説明し、納得してご購入いただけるよう頑張っている毎日です。
 
 そして、辞書たちがまた一年間の「冬眠」に入る頃、町には初夏が訪れます。

(安斉書店 安斉宏恭)

前の記事

売れ筋の本からマニアックな専門書まで、本のことを知り尽くしている書店員さんがオススメの本を紹介する読書日記。書評だけでなく、時には誰も知らない書店の裏話などが聞けることも!?読書好きな人必見のブログです。

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29