2007年になってからまだ半年足らずですが、既に今年イチオシの作品に出会いました。
まさに重松清さん本領発揮といったところでしょうか。登場人物と同世代の私としては完全に感情移入して上・下本を一気に読んでしまいました。人が亡くなるお話にもかかわらず読後感が悲しいだけではなくさわやか感も充分あるのは重松さんのお力でしょう。それにしてもなぜ重松さんは男性なのに女性の気持ちの揺れ動きや幸せな気持ちの表現がお上手なのでしょうか?また家族を残して逝ってしまわなければならない人の悲しみや家族に対する深い愛情も痛いほど伝わってきます。
人はそれぞれの様々な人生をかかえており今更ながら、生きる事に一生懸命でなくてはいけないと痛感させられました。大人の青春小説ども言えるかな。『流星ワゴン』や『その日の前に』も良かったけど『カシオペアの丘で』は最高です。多くは語りません。重松作品初心者にこそ、是非是非読んで頂きたい作品です。
出版社:講談社書名:カシオペアの丘で著者:重松清定価:上下 各1,575円(税込み)
(有隣堂ランドマークプラザ店 大嶋慶子)
売れ筋の本からマニアックな専門書まで、本のことを知り尽くしている書店員さんがオススメの本を紹介する読書日記。書評だけでなく、時には誰も知らない書店の裏話などが聞けることも!?読書好きな人必見のブログです。