「学校唱歌だったでしょうか、『1年生になったら』という歌がありますね。「1年生になったら、1年生になったら、友だち100人できるかな」というあの歌です。」
はいはい、私もよく知ってます。 きっと、保育園や小学校低学年の時ぐらいには、歌ったこともあるはずです。
そのとき、どんな思いを抱きながら歌ったか、なんて微塵も憶えていませんが(おそらく何も考えていなかったに違いない……)。
でも、それが気がつかないうちに、自分の足かせになっていませんか?
しかし、著者は言います。「そもそも「友だちが多いほどいい」なんて、いつ誰が決めたのでしょう?」と。 私たちは気がつかないうちに、このような「隠れた思考」にとらわれていることが多いのではないでしょうか。著者はこれを「みなさんのこころを束縛している通念(けれども何の根拠もない通念)と呼んでいます。
本書は、この「通念」を疑ってかかることにより、その束縛から自分を開放するための手助けとなる1冊です。
「自分はそんなものに束縛なんかされてない、自分で考えているから」というあなた、だまされたと思って一度自分の心の底にある「普段は気がつかない思考」を洗い出してみると面白いですよ。
私も昔から「変わり者」を自覚し(ある意味であきらめ?)、我が道を行くタイプだったので、そんな通念には振り回されていないと思っていたのですが、これが洗い出してみると続々と出てきて、「私って気がつかないうちにこんなにたくさんの思い込みに縛られていたんだ」、とびっくりしました。
今、「生きづらい」と感じている方はたくさんいらっしゃるでしょう。縛られている通念に気づいても、それから自分を解放するプロセスはその後に続きますが、まずは本書を通して、通念を疑ってみることから始めてみませんか?本書はきっと、みなさんの心を少しずつ、軽くしてくれると思います。
(八重洲ブックセンター八重洲本店 菅野美希子)
出版社名:アスペクト書名:友だち100人できません著者名:諸冨祥彦定価:1,260円(税込み)
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