読んでいて、冷や汗が出てきた。この「読書日記」の連載がすでに始まっていたからだ。
長い文は書かない。必ず字引を自分のそばに置いておく。「―――なので」「―――だから」「―――が、」はなるべく使わない…。急いで辞書を用意した。過去の自分の文章を思い返した。格好つけたいがために意味のない、長ったらしい文を書かなかっただろうか。
それからはなるべく簡潔で分かりやすく、そして自分の言いたいことがハッキリしている文章を書くように心がけた。しかし、自信はない。
本書自体は、とても面白い作品。作文に特に関心のない人でも楽しくすらすら読めるのはさすが。井上さんらしく、話題は憲法や戦争にまで及び、興味は広がる。
今回この連載をやってみて、文章を生み出す苦しみや楽しみ、締切りのつらさなどが、作家の方の100分の1、1000分の1でも体験できたのは貴重だった。
(リブロ福岡西新店 奥原未樹子)
出版社:新潮社書名:井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室著者:井上ひさし、文学の蔵定価:540円(税込み)
売れ筋の本からマニアックな専門書まで、本のことを知り尽くしている書店員さんがオススメの本を紹介する読書日記。書評だけでなく、時には誰も知らない書店の裏話などが聞けることも!?読書好きな人必見のブログです。