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書店員のオススメ読書日記

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Izumipf_2泉麻人さん <コラムニスト・気象予報士>
いずみ・あさと=『週刊テレビガイド』等の編集に携わった後、フリーコラムニストとして独立。『青春の東京地図(ちくま文庫)』『東京検定(情報センター出版局)』など著書多数。2007年3月に『東京版アーカイブス(朝日新聞社)』が刊行された。

 地理好きの僕は、書店の地図コーナーのチェックも欠かせない。変種の地図を見つけると、ついつい購入してしまう。ひところ各社から出ていた“震災危険度マップ”(幹線道路沿いの危険ポイントなどが表示されている)とか、昭文社が前回の箱根駅伝前に発行した『箱根駅伝まるごとガイド』(コースの細かい地図と名所案内などが載っている)……といろいろあるけれど、最近の業界のハヤリのひとつに“復刻地図”のたぐいがある。

 先日、帝国書院の『復刻版地図帳 昭和25年版』というのを手に入れた。中学校で使用する社会科地図帳を復刻したもので、戦前の昭和9年版、昭和48年版……と、いくつかの時代のものが並んでいた。僕が学生時代に使ったものは、昭和48年版が近いのだけど、これは当時のやつがボロボロになってまだ我が家に残っている。

 昭和31年生まれの僕としては、生まれたころに近い『昭和25年版』に興味をそそられた。裏表紙の見開きには、世界各国の国旗を周囲に配した世界地図が載っている。そう、この体裁は、帝国書院の学習地図帳の定番スタイルだ。むろん、ロシアのところはソヴィエト連邦、アフリカにはフランス領西アフリカ、ベトナムの一帯はフランス領インドシナ……なつかしい国名が並んでいる。

 地図は前半が日本、後半が外国という構成になっている。日本の各地域の地図をつぶさに眺めて、今はなきローカル鉄道を確認したり、消えた地名を見つけたりするのも愉しいものだが、間に挟み込まれた産業地図や図表が時代を感じさせて面白い。

 例えば〈日本人の多くとる食物〉という棒グラフが載っている。1位が大豆、2位が白米、3位がカツオブシとシイタケで、クジラ、マグロ、イワシ……といったところは入っているが、肉のたぐいは項目にもない。

 〈ソ連の交通機関〉と題した絵地図にも驚いた。地図の各所に、犬、トナカイ、馬、牛、ラクダ……といった動物の絵が散りばめられていて、その使用区分が斜線や点記号で塗り分けられている。モスクワ周辺に鉄道の線も表示されてはいるけれど、交通機関の主役は動物だった、というわけである。

 〈日本の都市人口といなかの人口〉と題した変遷グラフもあるけれど、こんなアバウトな分類(都市といなか)も、相手が中学生とはいえ、もはや成り立たないだろう。“トンデモ本”的な読み物として眺めても、充分楽しめる地図帳だ。

Photo_7出版社:帝国書院
書名:復刻版地図帳 昭和25年版
定価:2100円(税込み)

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  • という記事がありました。http://blogs.yomiuri.co.jp/book/2007/09/9_c1f3.htmlうーん、いいですなあ。欲しいなあ。本屋さんでちょっと見てみようかな。私は都内をマラソンで走ったりしてるので、できれば23区内だけの詳細地図なんかも良いなあ。ココには道がなかったとか、そうそう前はこの建物があったとか、見ていると面白いかもしれませんね。...…続きを読む
  • 受信: 2007年10月05日11時14分

売れ筋の本からマニアックな専門書まで、本のことを知り尽くしている書店員さんがオススメの本を紹介する読書日記。書評だけでなく、時には誰も知らない書店の裏話などが聞けることも!?読書好きな人必見のブログです。

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