『怪魚ウモッカ格闘記』。そのタイトルと表紙に描かれている、怪魚とは思えぬかわいらしいイラストが印象的な本書は、「辺境冒険作家」高野秀行氏がインドに棲むという怪魚「ウモッカ」に挑むガチンコ冒険ドキュメンタリー。
1997年ごろ、インドのある漁村で水揚げされていた魚を見ていた旅行中の日本人が偶然目撃し、後にその時の状況や魚の特徴を「謎の巨大生物UMA」というサイトに投稿。これが話題となり、その投稿者のハンドルネームが「モッカさん」で、モッカさんの見た魚なので【ウオ(魚)+モッカ】で「ウモッカ」となったそう。
様々な人が「ウモッカ」についてサイト上で意見を交わすが、最終的にお手上げとなり、「こんな生物は今までに存在が確認されたことはなく、もしかすると、進化論を書き換えるほどの大発見になるかも」という結論に達した。
これを見た高野氏、これまでの未知動物探検での経験と嗅覚で「ウモッカ」探しに爆進する。
探し物の基本は「一次情報にしか価値をおかない」という信念のもと、サイトの主宰者や「ウモッカ」唯一の目撃者のモッカさん、そして様々な分野の大家といわれる先生に直接会いに行き、時には呆れられたり、叱られたりしながら情報収集をしていく。
情報収集と同時進行で、現地語であるオリヤー語(インドには公用語だけでも20種類以上あり、3千にも及ぶ言語があるそうです!)を学習し、「ウモッカ」捕獲後の対応、そして最後に探検を共にする最高のパートナー「キタ」さんとの再会。
高野氏の驚異的な行動力と、様々な人たちの協力で「ウモッカ」探検の準備が整い、高野隊長とキタ隊員は探検で使う膨大な荷物と皆の期待を背負い、インドへ旅立ったのである。
頑張れ!負けるな!!「ウモッカ探検隊」!!!
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出版社名:集英社書名:怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道 著者:高野秀行 定価:600円(税込み)
(安斉書店 安斉宏恭)
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