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書店員のオススメ読書日記

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Iiyoru_2    実はこちらの3点は昭和49年から57年に出版された田辺聖子さんことおせいさんの恋愛小説です。今回、講談社で復刊されました。装丁も素敵で第一よく売れている。これは読まねばと感じ手に取りました。

 驚きました。ぶったまげたといった方がいいかもしれません。30代独身女性のバイブルではないかとさえ感じました。しかもこれが昭和の時代に書かれていたなんて。何度も書きますが驚きです。本来ここでは1冊の紹介なのでしょうが3冊で主人公乃里子が恋愛→結婚→離婚をするという運びになっております。ですので、ぜひとも3冊ともの紹介がしたいのです。

Siteki  乃里子には好きな男性、五郎がいますがなかなか手強く乃里子を女性とは扱ってくれません。どちらかというと兄妹、従妹のような扱い。親友の美々がきっかけで知り合った剛は気が合うが好きではない。しかし五郎とは遅々としてうまくいかない。というより愚図愚図していたら親友美々にいつの間にか取られていた。

 その時に「世の中には2種類の人間がいて言い寄れる人と言い寄れない人がいる。ほんとに愛している人には言い寄れない」と感じる。そして気の合う剛と結婚する。この後、結婚して剛と暮らし始めるが気が合うが生活していく上で乃里子自身が彼女ではなくなっていくことに気づき始める。女性はこうなるともう止まらない。我慢できていたことさえできなくなりますよ。

Itigo そして離婚。しかし手に職のある乃里子は一人でも充分生きていけます。しかし一人で生きていくということは一人で死んでいくということなのですよ。一人で生きていくには覚悟がいります。私は女には2種類いて女性になる人と女子で生きていく人と。乃里子は明らかに女子です。

 この違い、ぜひ世の独身女性に読んでほしい作品です。

出版社:講談社
著者:田辺聖子

書名:言い寄る
定価:1,575円(税込み)

書名:私的生活
定価:540円(税込み)

書名:苺をつぶしながら
定価:1,575円(税込み)

(紀伊國屋書店梅田本店 吉田裕美) 

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