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今から20年ほど前、日本は「バブル景気」に沸いていました。地価や株価は上がり、給料やボーナス、銀行の金利なども今では想像も出来ないほどすごい好景気でした。
しかも時の政府は「ふるさと創生基金」と称し、全国の各市町村に1億円もの大金を援助しました。私が住んでいる街にもその時のお金で造ったブロンズ像が駅周辺に並んでおります。
今回紹介する本は「ふるさと創生基金」の1億円で造った「黄金の地球儀」をめぐる物語です。
この話は西暦2013年のある地方都市が舞台。小さな工場で営業部長をしている「平沼平介」が主人公。
彼の元に、行方不明だった友人が突然現れ、1億円の黄金地球儀を盗み出す計画を持ちかけてくる。
主人公は突拍子のないことを言われ断ろうするが、社長である父親からかせられたとんでもないノルマ達成のため、どうしても資金が必要だった彼はその計画にのることにする。
なぜ友人は地球儀を盗もうとするのか?なぜ行方をくらましていたのか?
疑問を抱きながら「地球儀強奪」計画を練り上げていった。
厳重であろう警備を突破する方法。大きくて重い地球儀を運び出す方法。失敗したときの保障。あらゆる事を考え、友人や知人、父親に協力してもらい、いよいよ強奪を決行する時を迎える。
様々な困難を乗り越え強奪に成功するが、思いもかけない事態へと発展してしまう。
裏切り?濡れ衣?
絶体絶命の大ピンチから逃れることが出来るのか?
後は読んでからのお楽しみ。
専門的な用語などが出てきて多少難しい所もあるが、随所に見られるユーモラスな表現と登場人物により、ほとんど気にはならなかった。
ただ気になる所が1つだけ。この話は未来の話なのだが子どもがやっているゲームに「?」。
最後に…。
この本の表紙はとても印象に残るデザインであった。店頭に並べていても非常に目立つ。是非、表紙でも楽しんでいただきたい。
出版社:東京創元社
書名:夢見る黄金地球儀
著者:海堂尊
定価:1,575円(税込み)
(紅雲堂書店 石川貴雄)
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