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書店員のオススメ読書日記

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 私の高校にはラグビー部がなく、自分でラブビーをプレーしたことはありませんが、大学入学後初めて大学ラグビーを観戦してから大ファンになりました。

Aikido  トップクラスのチームを観戦していて、最も興味深いのは選手間の意思疎通能力の高さです。がむしゃらに走っていた選手がタックルを受けた瞬間、見えていないはずの後ろの人間にパスでつなぐ、右側にスペースができたら、パスの出し手は即座に右に出す、受け手はパスが出る前から右に走り出す、そういう瞬間に立ち会った時の興奮は言葉では表現できません。

 内田樹氏は本書の中で、これを身体的コミュニケーション能力という言葉で表現しています。これはラグビーに限らず、野球のイチロー選手、サッカーのマラドーナ選手など他スポーツの一流選手にも見られる能力であるとのこと。

 また、合気道とラグビーを貫く『身体的コミュニケーション』の重要性はスポーツだけのものではありません。平尾剛氏は自身のブログでコンビニの接客を例にとり、店員のコミュニケーション能力の不足を指摘されています。

 誰に向けた「ありがとうございました」か、わからない。お客様対応マニュアルへの過度の依存。コンビニに限らず、書店でも時たま見かけてしまう光景でしょうか?

 「自分とその他大勢」という構図でチームが構成されていると捕らえている選手の放るパスは通らない。

 自分が本当にコミュニケーションのとれる社会人と言えるのか? 
 本書をきっかけに考え直して、日々の業務に取り組みたいと思います。

出版社:朝日新聞社
書名:合気道とラグビーを貫くもの
著者:内田樹、平尾剛
定価:756円(税込み)

(紀伊國屋書店ロサンゼルス店 石川響一)

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