勝手なイメージで“過激なことをおもしろおかしく書いている人”だと思っていた。しかし実際読んでみて、それは大きな間違いだと分かった。
佐藤愛子は“自分の経験と鋭い人間観察から得た、まっとうで正しいことを、人間への深い愛情とユーモアを込めて書いている人”だった。
以下、愛子語録
「ふだんはうるさい姑さん、ガンコばあさんでも、信頼と尊敬を持てる人間であれば若い者は一目おくし、その存在を必要とするものなのだ。」
「苦労というものは自分ひとりでしているものではない。妻が苦労しているときは、夫も、子供もそれぞれ苦労しているものなのだ。」
「ものごとに<こりた>などという考えはよくない考えである。自分はこうだからダメだときめてしまう考え方も、よくない考えである。」
「いい学校、いい会社、いい暮し、いい家庭―しかし、果たしてそれが“いい人生”であろうか。いい人生というのは、意味のある人生、生き甲斐のある人生、という意味である。(中略)私が娘に与えてやりたいものは、ゆとりをもってものを見る目と、そうして障害や不幸から滋養を吸い取って行く勇気である。」
視野の広さや思考の柔軟性。転んでもただでは起きない強い精神力。そしていつも心にあるユーモア。佐藤愛子から学ぶことはたくさんある。
(リブロ福岡西新店 奥原未樹子)
出版社:集英社書 名:これが佐藤愛子だ1著 者:佐藤愛子定 価:500円(税込み)
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