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書店員のオススメ読書日記

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 映画『スラムドッグ$ミリオネア』の原作本。インドが舞台の物語で、著者のヴィカス・スワラップもインド人。アジアの匂いを強く感じる。

51sb9fbqjil__sl500_aa240_  ある少年が逮捕されるところから、この物語はスタートする。理由は、「十億は誰の手に?」というクイズ番組に出場して、全問正解を成し遂げ、十億ルピーの賞金を勝ち取ってしまったからである。

 「貧しい少年が、難解なクイズに回答できるわけがない。何らかの不正を働いたに違いない」これが逮捕された理由である。ただし、少年がクイズに答えられるには、彼の境遇ゆえの理由があった。

 13問連続で回答することによって、十億ルピーの賞金を得ることができるこの企画。クイズの問題ごとに章が分かれていて、それぞれ「なぜ答えられたか?」の謎解きが行われる。その種明かしが痛快で、各々散らばっていた謎が、最後に全て回収される場面は驚嘆する。

 まさしく、一気読み確実である。

出版社:ランダムハウス講談社
書名:ぼくと1ルピーの神様
著者:子安亜弥
定価:840円(税込み)

(紀伊國屋書店シンガポール本店 氏家康太)

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