夏休み、読書感想文と言えば小学生の時に読んだこの本を思い出します。クプクプの世界にピッタリな荒井良二さんの表紙で文庫になって復刊されたので読み返してみました。
宿題がイヤになって、買ってきた「船乗りクプクプ」という本を読み始めた少年タロウ。だけどその本は本文が2ページしかなく、後は真っ白!なんだこれは??と思っているとタロウは本の世界に吸い込まれて自分が本の主人公クプクプになっていることに気付く・・・。
物語の中に入り込んでしまう・・という話を初めて読んだのでとても印象に残っていました。小学生の私は、「作者のキタモリオ氏は無責任だなぁ。クプクプはキタモリオ氏を探し出して、タロウにもどれるのかな。」とハラハラしながら読んでいたと思います。細かい事はすっかり忘れていましたが、「出てくる人はメチャクチャだけど面白かった!」という思いがあって、というか、読書感想文を書くために読んだ本で覚えているのはこれだけなんですよね。
それだけ面白かったということでおオススメです。
大人になって読み返すと、原子力の研究をするほど進んでいるのに、裸で暮らし、自然を敬う島の人々の姿や、「利口になったりバカになったり、それが人間というものだよ」というセリフにハッとしたり。と発見があり、違った面白さがありました。
こどもも大人も夏休みにぜひ!
(芳林堂書店航空公園駅店 重松春美)
出版社:集英社書名:『船乗りクプクプの冒険』著者:北杜夫定価:460円(税込み)
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