旅先へ持って行く本は絶対にハズしてはいけない。つまらない本は、ただでさえ重い荷物を重くする。その点、この本は大当たり。行きの新幹線ですぐに没頭し、ホテルでは夜中まで読み続け、帰りの道中で無事読了。博多に着くまでの30分、ニヤニヤと余韻に浸るオマケまで付いてきた。
物語は、天才数学者・ケインがポーカー賭博の最中、猛烈な吐き気と頭痛に襲われ気を失うところから始まる。それはケインのある才能が開花する前触れであり、彼(のその能力)を手に入れようと、多くの人が彼を追うのだが…。
まず、書名がかっこよくて目を引く。加えてスリリングでスピーディーな展開、二転三転する状況、深まる謎、魅力的な登場人物(クールでタフな女戦士・ナヴァ、大好き!)、興味深い確率論…など、ワクワクする要素が満載なのである。数学が苦手な人も十分楽しめます。超文系の私が言うんだから、間違いなし、です。
(リブロ福岡西新店 奥原未樹子)
出版社:文芸春秋書 名:数学的にありえない 上・下著 者:アダム・ファウアー定 価:各770円(税込み)
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