先週、イギリスのブランドである「アニヤ・ハインドマーチ」の2012~13年秋冬の展示会が東京都内で開かれました。2月にはロンドンでプレゼンテーションが行われたので見てきましたが、製品が主役のミュージカルを鑑賞しているような楽しいものでした。そして、今回の展示会ではじっくり商品を見てきました。

 今回は、昨年5月にCEO(最高経営責任者)に就任したジェームス・マッカーサー氏にもお目にかかりました。
 
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 モルガン・スタンレーからグッチグループに入ってバレンシアガやステラ・マッカートニー、アレキサンダー・マックイーン、ボッテガ・ヴェネタなどの発展に貢献。特にバレンシアガではCEOとして、爆発的な人気を作っていった仕掛け人。ロンドンの名門百貨店ハロッズのCEOも務めたそうです。穏やかそうな方ですが、百戦錬磨の人という印象でした。

 「このブランドにはまだまだ潜在的な可能性があり、もっと存在感を示すことができるはず。アニヤ自身にはクリエーションに集中してもらい、をラグジュアリーという範ちゅうにブランドを持って行く」と目指すところを説明してくれました。
 
 今の課題は、アニヤを扱っているすべての国で必ずしも同じカテゴリーに位置付けられていないことだそうです。また約40か国で販売しているけれども、有望な市場であるにもかかわらずまだ参入していない国もあるとのことでした。

 アニヤ・ハインドマーチの製品には、アニヤ・ハインドマーチという女性のウイットやユーモア、そしてイギリス人らしいひねりがきいています。それらの要素をもっとどのように生かしてラグジュアリーブランドとして位置付けを明確にしていくのか。日本でもこの先新しい展開がありそうですから、楽しみです。

 さて、秋冬の商品の一部はこちら。鈴付きのクラッチバッグは歩くとシャンシャンと音を立てます。ホリデーシーズンに持つとみんなの注目を集めそう。

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宮智


 

 2シーズンぶりにランウエーショーを開催した「beautiful people(ビューティフル ピープル)」の動画をアップしました!
 「冬のハワイ」を設定した舞台で、ハワイアンをイメージしたコレクションが展開します。ウェットスーツ風のアウター、レザー製のTシャツ、ハワイアンレイ柄のウールストールなど、冬の素材に夏を盛り込んだ、陽気で楽しいアイテムがたくさん紹介されています。いつもはすまし顔のモデルさんもニコニコ笑顔で楽しそう。
 「ビューティフル ピープル」の動画はコチラ→


後藤







2012年4月 2日

都会の淑女

「ミス・アシダ」と言えば、都会的でスタイリッシュなデザインが人気のブランド。3月に開かれたショーを見ることができなかったのですが、画像データを送ってきてくれました。どの作品もとてもかっこいいので、ちょっとだけご紹介します。

ファーストルックは、赤や黒、緑などが重層的に重なったデザインのワンピース。これに始まって、多色使いの鮮やかなデザインが目を引きました。秋冬というシーズンの寂しさを忘れさせてくれそうな華やかなコレクションです。個人的には、光沢感のある生地を一部に取り入れたデザインのワンピースが素敵だなあと思いました。都会的で若々しいけれど、洗練された雰囲気の女性にぴったりです。


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2012年3月30日

かわいいユキトリイ

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「ユキトリイ」というと、みなさん、どんな印象を持っているでしょう。若い人から見ると、お母さん世代にとってあこがれの高級ブランド、といったところでしょうか。

でも本当は、若い人にも似合う服がたくさんあるのです。昨日開かれたショーを見て、その思いを新たにしました。花模様などのかわいいプリント柄が多いし、色遣いも華やかです。Aラインのシンプルなコートにもお花のコサージュが付いていたり、きちんとしたスーツも、ジャケットの襟やスカートなど、どこかしら女性らしい、そしてかわいい雰囲気にデザインされているのです。

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いかがでしたか。かわいいでしょう。

かわいいといえば、デザイナーの鳥居ユキさん。「え、50年もショーを続けてきた大物デザイナーが、かわいい?」と驚く方もいるかもしれません。でも、お話をすると、とても明るく、満面の笑みをうかべて笑います。その表情は、少女のようです。「いつでも自分が着たいと思う服を作るの」と、鳥居さんは言います。だから、明るい雰囲気の作品が多いのでしょう。

今回は、「バロックチェーンと花など、華やかな柄をミックスしたの。ほとんどの作品がニットなんです」。なぜかと言えば、やはり、自分が着たいと思うから。動機がシンプルなだけ、奥が深いなあ。

塚原

 前回のショーが10周年記念という雰囲気だったミントデザインズ。今回、新たなステップをどう踏み出すのかを楽しみに、向かった先は新木場の倉庫。夜はやっぱり寒いです。と思っていたら、受付で小さな携帯カイロが配られました。既に暖かくなっています。

 会場に入ると、「FRAGILE」と書いたテープがあちこちに。

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 脇には段ボール箱が積み上げられています。mint designsと書いてあります。かわいい。ひとつほしい。

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 今回は陶磁器や白磁、ガラスの器などの工業製品から着想した服の数々だったそうです。クラシックなものを、どのようにポップにできるか。それがミントデザインズの新たな挑戦でした。陶磁器などの壊れ物を梱包して集めてあるところが倉庫。だから倉庫が会場だったんですね。

 資料にも書いてありましたが、英語で「取り扱い注意」という意味と、「大切にしなければ壊れてしまうもろいもの」というメッセージから、FRAGILEが今シーズンのテーマなのだそうです。

 最初の方にでてきたのは薄い青色の地に白の毛糸?で編んだようなレース風の模様を重ねた布を使った服の数々。布自体がとっても立体感があります。「ウエッジウッドブルー」と呼ばれるイギリスの陶磁器ウエッジウッドの陶磁器に由来するブルーとでもいうのでしょうか。きれいな水色です(写真はうまく撮れませんでした)。

 そのほかオパール加工したベルベット。HANDLE WITH CAREと書かれたテープ。FRAGILEと織り込んだジャカード織りのジャケットやスカートもかわいいです。パンツに合わせた靴下にはシルバーのリボンの飾りが。ミントデザインズはいつも靴下も凝っています。最後の方にでてきた透明感のある布はグラス・オーガンジーというのだとか。ポリエステルで、名前にグラス(ガラス)とついている素材を使うところも、今回のテーマと結びついています。ヘッドドレスも白の陶器風。(写真、ボケボケでごめんなさい)

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 ショー終了後には、デザイナーふたりを取材。背の小さな私は後ろのほうがよくおふたりが見えないし、声も聞こえなかったのですが、いつも親切なカメラマンがなんとカメラケースを貸してくれました。で、のぼってとってみました。高いところからの撮影はちょっとナイス。

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 ミントは今や東京コレクションの中心的存在と思っています。服ではいつも楽しい気分にさせてもらいますが、毎回コレクションに登場するキーワードの選び方も大好きです。ミントデザインズの「ミント」と同様、ふたつの意味を持つ言葉や、ちょっと楽しくなる言葉を選んだり。特有の言葉選びのセンスも秀逸、と勝手に思っています。ますます頑張れ、ミントデザインズ!

宮智



 


 

 実現しました! 東京・銀座中央通りの歩行者天国で、一般の人たちに日本のデニムの魅力を伝えようと企画されたファッションショーが。松屋銀座と三越銀座店が、もっと銀座を、日本を活気づけようとスタートさせたGINZA FASHION WEEKのメインイベントでした。

 デニムがテーマとして選ばれたのは、日本のデニムが世界で高い評価を得ているからです。海外の高級ブランドが数多く日本のデニムを使っています。それは品質やセンスが優れているからです。でも、そのことを知らない日本人も多いでしょう。日本ではいいものを作っている。でもそれを私たち日本人がもっと知り、もっと積極的に活用していくことも、日本を活気づけることにつながっていくのです。

 日本を代表するデニムメーカー、カイハラが作った長さ100メートルのデニムでできたランウエー。そのうえをデニムの服を着た人たちが歩きます。

 でも雨が降ったらどうなるのか。1週間ぐらい前から、関係者のみならず、このショーを楽しみにした人たちはみんな天気予報とにらめっこだったはずです。私もそのひとり。

 前の晩から雨が降り続き、やみそうなやまなそうな。ショーは午後2時30分からでしたが、午後1時前には会場に行ってみました。

 12時57分。雨の中、準備は進みます。
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 デニムのランウエーは白い布で覆われています。

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 気温は8度。みんなが外でファッションショー見るのはちょっと低いですね。しかも見せるのは春夏物。

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 会場周辺にはデニムを着ている人の姿も目につきます。デニムの和服姿の男性陣。デニムと和服、結構相性がよさげです。

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 さて会場にはどんどん人が集まってきました。

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 席は事前申し込みでいっぱいになっていましたが、入りたい人がたくさんいました。

 いよいよショーがスタート。デニムの袖なしのチュニックをきたダンス集団が登場。そしてデニムの和服。すごい。

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 次々に専門学校の学生さんたちなど、いろんな人たちが登場。ブルーデニムもあれば、カラーデニムもあります。そしてデニム地を生産する際に端にできる「デニムの耳」といって捨てられてしまう部分を使った帽子やうさぎも登場しました。

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 女優の米倉涼子さんも。とってもかっこいいし、笑顔でみんなに手をふって、観客も喜んで手を振っています。

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 会場周辺は黒山の人だかり。ビルの2階や3階から見ている人、階段から見ている人・・・。一目見たいと思う人がこんなにいました・・・・。

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 最後には枝野経産大臣が子どもたちと一緒にデニムの服姿で登場。SPに囲まれています。

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 ショーも終わりに近づき、ふと空を見上げたら青空が見えてました。

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 そして気温は2度上がって10度に。みんなの熱気、と思いたいですねえ。

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 ここまで来るのに実に多くの人が関わってきたと聞いています。実現できるかどうかわからないほどの数多くの規制の壁。「どうしてこんな面倒なことをするのか」と思った人も少なくないでしょう。
 でも何もしなければ何も変わらない。そう考えてアクションを起こし、多くの人を巻き込み、無事ショーを成功させた人たちの勇気やエネルギー、行動力には拍手を送りたい。これですべてが変わるとは思いませんが、これで何かが変わる人もいるはずです。

 それに、銀座にやってきた人が楽しいと思ったりわくわくしたりしたとしたら、それが一番の成果でしょう。こうした動きと情熱がどんどん広がってくれるといいですね。

宮智

2012年3月24日

アイドル見参

 東京・渋谷で開催されたデザイナーの合同展示会場で現役アイドルに会いました。
 展示会を訪れる海外のジャーナリストや買い付け担当者らに、最新の日本の文化を感じてもらおうという試みで、東京・秋葉原のアイドルカフェの協力を得て実現した企画です。

 アイドルたちは、東コレ参加経験もあるブランド「ミキオサカベ」の服を着てコーヒーや軽食を運んでいました。胸元に大きなリボンがあしらわれたブラウスや淡いピンク色のワンピースにメード風のエプロンや靴下をコーディネートしてます。

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 衣装を制作した坂部三樹郎さんは「秋葉原は様々な業種、年代が集まる場所。東京の中でもエネルギーがあって面白い街だし、新しいファッションが生まれるのではないかと思う」と話していました。アイドルのささかまリス子さんは「この展示会場はいわゆるお洋服のオタクが集まる場所ですよね。秋葉原は色んなオタクが集まるところなので皆さんも一度きてみてくださいね~」

 秋葉原から、裏原ファッションのようなトレンドが生まれるとしたら、どんな感じになるのやら…。確かに、あの街はとにかく国内外から人が集まっていますし、活気は十分だと思います。今度秋葉原をのぞいてみようかしら。

野倉

2012年3月24日

ハチ公ドレスアップ

 東京のファッションウィークを街から盛り上げようと、街中でも様々なイベントが行われていました。

 その中の一つ、渋谷ファッションフェスティバルでは、JR渋谷駅前のハチ公像をドレスアップしていました。23日は、服飾を学ぶ学生さんがデザインした服でおめかしです。

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 近寄るとこんな感じです。今春夏に注目されている淡い色合いの「シャーベットカラー」のリボンで服が構成されています。

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 この日は、あいにくの雨模様でしたが、ハチ公が何となく誇らしげ…にみえるのは私だけでしょうか。ハチ公の周りには、カメラを片手に「きゃーかわいい」と歓声を上げる女の子や、記念撮影する外国人などたくさんの人が集まっていました。企画の責任者の方は「渋谷、原宿といえば、日本独自のファッションカルチャーを作ってきた場所。その渋谷の象徴はハチ公でしょ。これ何だろう?から始まって、渋谷や原宿に来たら、何か面白いもの、おしゃれなものが見られると感じてほしいね」と話していました。

 確かに、ハチ公もファッションを盛り上げるのに一役買っていましたよ!

野倉

 さて連日続くシャネルのイベントの数々。最終日は東京・原宿に登場したシャネルのポップアップブティックです。最近ポップアップストアというのが流行です。「ポップアップ」は英語で「飛び出す」という意味。期間限定のお店を最近こう呼ぶところが多いようです。シャネルのお店は3月24日から4月15日まで。

 このお店は原宿の細い路地を入っていったところにあります。通りからはコレが目印。

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 販売しているのは2012年春夏プレタポルテの商品です。店内はこんな感じ。パリコレのときと同じように、海底の世界が随所に表現されています。

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 近くでみるとこんな感じ。素材が本当に美しいです。

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 小物類も充実。

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 この3日間、オートクチュールのショーに写真展、そしてこの期間限定ブティックと、シャネルの力を嫌と言うほど見せつけられました。お金のある企業だから、といってしまえばそれまででしょう。でも、それだけではない。他と違う魅力をどう見せるのか、お客さんをどう引きつけるのか、常に新しいシャネルの世界をどう表現していくかに、ものすごいエネルギーを注いでいるように思えます。栄枯盛衰の激しいブランドの世界で生き残っていくのは本当に大変なこと。ちょっとした表現などで古くさくもなってしまいます。そうでないシャネル。その底力を感じました。

宮智


2012年3月23日

ウサギちゃん

 
 新作をショーで発表するブランドばかりではなく、インスタレーションと呼ばれる空間に服を展示してみせるブランドもあります。

 六本木のカフェを会場に服をみせたのは、「キューン」というブランド。トレードマークウサギの形にくりぬかれた入り口をくぐると、ずらりとマネキンが並んでいます。

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 チェックのスカートやレースのワンピースなど、かわいらしい服が並んでいるなと思って、よくみたらびっくり。スカートのボタンが目玉!

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 ワンピースのおなかからニットでできた内臓のようなものが飛び出しています。

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 今シーズンのテーマは何と「腸と白目」。東コレは初参加ですが、1994年にスタートしたブランドとのこと。過去のシーズンで評判が悪かった「腸」と「白目」を、あえて、もう一度テーマに掲げて服を作ったのだそう。


 デザイナーの安田裕紀さん(1971年生まれ)によると、「キューンが作っているのは、ファッションでも、モードでもありません。かろうじて服といったところです」「買わなくていいです。やっていることを遠くから見守ってください」とのこと。


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 東京の下北沢や原宿に店舗があり、熱心なファンも多いのだとか。超個性的で、何度も服を見てしまいました。ちなみにマネキンの目も白目をむいていました・・・・

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谷本


 ニューヨーク、ミラノ、パリ、東京の各コレクションの様子を、記者やカメラマンが綴るブログです。華やかなショーやその裏側、会場周辺で拾った面白い情報など、熱気に包まれた現場からの生の声をお楽しみください。

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