河村常雄の劇場見聞録

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前進座「法然と親鸞」

2009年11月21日

梅之助の至芸
Photo <見>法然上人八百回忌、親鸞聖人七百五十回忌記念とあるから、日本史に残る宗教家の遺徳を称える公演である。
 この中で演劇的に優れていたのは、二幕の親鸞(嵐圭史)が法然(中村梅之助)を訪ね、教えを乞う場面である。
 梅之助は広大無辺の度量で親鸞を包み、師としての高さを表す。芸の高さのなせる技である。圭史も真剣に悩み、真摯に教えを聴く姿がいい。
 ほかに、熊谷蓮生の山崎流之介、恵信尼の今村文美、五郎太の益城宏が好演。
田島栄脚本、橋本英治演出。
――17日所見。12月15日まで青山劇場で。
(写真は嵐圭史と中村梅之助)

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 <見>歌舞伎や能楽、文楽、邦楽、舞踊、そして新劇、ミュージカルなどあらゆる分野の劇場公演の中から、「面白い!」と思ったものを紹介します。従って、褒め上げる記事ばかりです。 <聞>出来るだけ、出演者やスタッフに「面白い!」わけを聞き、紹介します。

河村 常雄

 1973年入社。水戸支局、整理部(現・編成部)の後、学生時代より歌舞伎に興味を持っていたことから芸能部(現・文化部)に移る。演劇担当、デスクを経て、専門委員。この間、文化庁芸術祭・芸術選奨の演劇部門審査委員、鶴屋南北戯曲賞選考委員などを歴任。現在、読売日本テレビ文化センター勤務。著書に「かぶき立ち見席」(演劇出版社)。

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