河村常雄の劇場見聞録

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Photo_4 <聞>読売・日本テレビ文化センターでは来年1月12日、東京・国立劇場歌舞伎公演「旭輝黄金鯱(あさひにかがやくきんのしゃちほこ)」で中村時蔵さんをゲスト講師に迎え、観劇入門講座を開く。1月歌舞伎公演は尾上菊五郎さんが金のシャチホコを狙う盗賊・柿木金助の活躍にお家騒動を絡めたの奇想天外な物語。時蔵さんは、金助の母・村路という初の老女役と足利家乳人・園生の二役を演じる。今回は1月公演の作品や二役について聞いた。

――来月はおよそ百年ぶりの復活公演だそうですね。
 「このところ菊五郎の兄さんが復活狂言に力を入れています。そのひとつですが、復活狂言は、わかりにくいことがよくあります。この作品も元のは宝物がいくつも出てきたり、実は何々があったりして複雑だそうです。国立劇場文芸部でそれを整理し、それに私たちがああだこうだといって作っているところです」
――時蔵さんの初の老け役も楽しみですが。菊五郎さんの演じる金助の母ですね。
 「すっかり老けるのもどうかということで、あまり老けない老女役にと考えています。髪も真っ白にはしないつもりです。ただ、顔は塗の粉を入れ老けらしくします。その方が、後で若い乳人になったときとの差がついていいと思います」
――金助の母はどういう人物ですか。
 「最後に死にますが、そのあたりをどうするか検討しているところです。貧しい老女ですが、『引窓』の母よりはきれいになるようです」
――老女のあとは御殿の乳人になる。
 「正義の人で片はずしの役です」
――「先代萩」の乳人・政岡のように位の高い女形の大役ですね。
 「政岡まではいかず、沖の井ぐらいになると思います。ここで見顕しをしますが、堂々と演じたいですね」
――時蔵さんの二役演じ分けもみどころですね。全体としてどんな舞台になりそうですか。
「お正月らしい楽しいことをちりばめた華やかな舞台になると思います」
――ありがとうございました。
(写真は中村時蔵)=おわり

●これからの観劇入門講座
<国立劇場歌舞伎公演>
日時:1月12日(火)正午
会場:東京・三宅坂、国立劇場大劇場
演目:「旭輝黄金鯱」
講師:中村 時蔵
受講料:会員9,200円、一般9,700円(1等A席観劇料含む)

<新国立劇場バレエ公演>
日時:2010年1月22日(金)午後1時
会場:東京・初台、新国立劇場
演目:「白鳥の湖」
講師:牧阿佐美芸術監督(文化功労者)
受講料:10,500円(会員)、11,000円(一般)(S席観劇料含む、4歳以上、中学生以下の割引有)
 
<国立劇場文楽公演>
日時:2月15日(月)午前10時
会場:東京・三宅坂、国立劇場小劇場
演目:「花競四季寿」「嬢景清八嶋日記」
講師:人形遣い
受講料:会員5,700円、一般6,200円

<新派公演>
日時:3月12日(金)午前11時30分
会場:東京・新橋演舞場
演目「三婆」
講師:水谷 八重子
受講流:会員9,000円、一般9,500円(一等席代、昼食代含む)

 問い合わせは、センター本部(℡03・3642・4301)

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 <見>歌舞伎や能楽、文楽、邦楽、舞踊、そして新劇、ミュージカルなどあらゆる分野の劇場公演の中から、「面白い!」と思ったものを紹介します。従って、褒め上げる記事ばかりです。 <聞>出来るだけ、出演者やスタッフに「面白い!」わけを聞き、紹介します。

河村 常雄

 1973年入社。水戸支局、整理部(現・編成部)の後、学生時代より歌舞伎に興味を持っていたことから芸能部(現・文化部)に移る。演劇担当、デスクを経て、専門委員。この間、文化庁芸術祭・芸術選奨の演劇部門審査委員、鶴屋南北戯曲賞選考委員などを歴任。現在、読売日本テレビ文化センター勤務。著書に「かぶき立ち見席」(演劇出版社)。

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