河村常雄の劇場見聞録

本文です
前の記事

<聞>読売・日本テレビ文化センターは1月22日、東京・新国立劇場バレエ公演「白鳥の湖」で観劇入門講座を開いた。観劇前に作品を改訂振り付けをした文化功労者の牧阿佐美・芸術監督からレクチャーを受けた。
 この作品は普通、成人式を迎えた王子が、悪魔の呪いで白鳥にされたオデット姫と出会い、悪魔の罠を乗り越えて結ばれるハッピーエンド、あるいは白鳥が死ぬ悲劇的結末までを4幕構成で上演するが、牧監督は、物語を分かりやすくするため、1幕の前にオデット姫が悪魔にさらわれる場面をプロローグとして付け加えたと説明した。
また見どころとして、1幕の成人式の場で、宮廷人と村人で踊りのステップが違うところ、2幕では白鳥のパ・ドゥ・ドゥ、4羽の白鳥の踊りなど数々の場面を紹介してくれた。
王子を幻惑する悪魔の娘オディールの黒鳥とオデットの白鳥を悪と正義の象徴として解釈するのではなく、妖艶な女性と純粋な女性の対比であるという解釈を披露した。
 最後に、10年をを超える新国立劇場バレエ団について、海外公演での評価も高く国際的水準に達していると紹介。新政権の事業仕分けの対象になっていることについて、バレエはどこの国のものということではなく各国で発展しており、セリフがないため国際的に理解し合える舞台芸術であるので存続させたいと話した。

         ◆
 ●これからの観劇入門講座 

<新派公演>
日時:3月12日(金)午前11時30分
会場:東京・新橋演舞場
演目「三婆」
講師:水谷 八重子
受講流:会員9,000円、一般9,500円(一等席代、昼食代含む)

 <新橋演舞場歌舞伎公演>
日時:4月13日(火)午前11時
会場:東京・東銀座、新橋演舞場
演目:「四谷怪談忠臣蔵」
講師:市川 春猿
受講料:会員12,000円、一般12,500円(1等席代、昼食代含む)

<新劇公演>
日時:6月15日(火)午後1時
会場:日本橋・三越本店、三越劇場
演目:加藤剛主演俳優座公演

講師:加藤 剛
受講料:会員7,300円、一般7,800円(観劇代、お茶とケーキ代含む)

 問い合わせは、センター本部(℡03・3642・4301)

前の記事

 <見>歌舞伎や能楽、文楽、邦楽、舞踊、そして新劇、ミュージカルなどあらゆる分野の劇場公演の中から、「面白い!」と思ったものを紹介します。従って、褒め上げる記事ばかりです。 <聞>出来るだけ、出演者やスタッフに「面白い!」わけを聞き、紹介します。

河村 常雄

 1973年入社。水戸支局、整理部(現・編成部)の後、学生時代より歌舞伎に興味を持っていたことから芸能部(現・文化部)に移る。演劇担当、デスクを経て、専門委員。この間、文化庁芸術祭・芸術選奨の演劇部門審査委員、鶴屋南北戯曲賞選考委員などを歴任。現在、読売日本テレビ文化センター勤務。著書に「かぶき立ち見席」(演劇出版社)。

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29