河村常雄の劇場見聞録

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読売・日本テレビ文化センターでは昨年12月25日、東京・初台の新国立劇場バレエ公演で、新年1月12日は三宅坂の国立劇場歌舞伎公演で観劇入門講座を開いた。
 バレエ公演ではクリスマスの定番「くるみ割り人形」を鑑賞後、ロビー3階ホワイエに金平糖の精を踊った本島美和さんが駆け付けた。9年前に始まった同劇場バレエ研修所の一期生だ。
 まず、金平糖の精について、「クララが夢の中で出会う女性で、12,3歳の少女にとっては温かいお母さんや絵本で見るお姫様や妖精などが混ざり合った存在ととらえて踊りました」と話した。
  このほか、6歳のときバレエを習いたくて近くの教室の電話番号を母に渡したこと、プロへの過程、新国立劇場バレエ研修所のことなどを語ってくれた。
将来の夢を聞くと、「10数年前に建設中のこの劇場を見て、ここで踊ることを夢見ました。今その中にいます」と笑みを浮かべていた。
 講座終了後、大きなクリスマス・ツリーの前で記念撮影。これは講座初のことだった。

 Dscf0005 歌舞伎公演は、見せ場たっぷりの「旭輝黄金鯱(あさひにかがやくきんのしゃちほこ)」を観劇後、隣接する伝統芸能情報館で、女形の中村時藏さんを講師に招いて講開いた。
 時蔵さんは、この公演で初の老け役、村路と奥女中、園生の二役。
 「私は時に立役も演じる女形で、真女形(まおんながた)ではありません。だから老けの女形もさして抵抗もなく、楽しんで演じています」と話した。
 お姫様役で出演している長男・梅枝は女形中心だが、成人式を迎えたばかりで若党を演じている二男・萬太郎は立役。
「長男は家系のこともあって女形中心ですが、二男は胸板が厚いので女形で窮屈な思いをさせるより、暴れさせてやった方がいいと思います」
  さすがに親はよく見ている。が、「親は道筋をつけるだけ。あとは自分たちで」と続ける。
優しくユーモラスな口調の中にも、厳しい子育ての姿勢を垣間見た。
(写真は中村時藏)
       ◆
●これからの観劇入門講座

<国立劇場文楽公演>
日時:2月15日(月)午前10時
会場:東京・三宅坂、国立劇場小劇場
演目:「花競四季寿」「●景清八縞日記」
講師:人形遣い受講料:会員5,700円、一般6,200円

<新派公演>
日時:3月12日(金)午前11時30分
会場:東京・新橋演舞場
演目「三婆」
講師:水谷 八重子
受講流:会員9,000円、一般9,500円(一等席代、昼食代含む)

<新橋演舞場歌舞伎公演>
日時:4月13日(火)午前11時
会場:東京・東銀座、新橋演舞場
演目:「四谷怪談忠臣蔵」
講師:市川 春猿
受講料:会員12,000円、一般12,500円(1等席代、昼食代含む)

<新劇公演>
日時:6月15日(火)午後1時
会場:日本橋・三越本店、三越劇場
演目:「異聞浪人伝」
講師:加藤 剛
受講料:会員7,300円、一般7,800円(観劇代、お茶とケーキ代含む)
 問い合わせは、センター本部(℡03・3642・4301)

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 <見>歌舞伎や能楽、文楽、邦楽、舞踊、そして新劇、ミュージカルなどあらゆる分野の劇場公演の中から、「面白い!」と思ったものを紹介します。従って、褒め上げる記事ばかりです。 <聞>出来るだけ、出演者やスタッフに「面白い!」わけを聞き、紹介します。

河村 常雄

 1973年入社。水戸支局、整理部(現・編成部)の後、学生時代より歌舞伎に興味を持っていたことから芸能部(現・文化部)に移る。演劇担当、デスクを経て、専門委員。この間、文化庁芸術祭・芸術選奨の演劇部門審査委員、鶴屋南北戯曲賞選考委員などを歴任。現在、読売日本テレビ文化センター勤務。著書に「かぶき立ち見席」(演劇出版社)。

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