河村常雄の劇場見聞録

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  • Photo_11 <聞>歌舞伎女形・市川春猿さんが4月13日、東京・新橋演舞場で開かれる読売文化センター観劇入門講座でゲスト講師を務めます。講座を前にインタビューしました。
    ――1月の新橋演舞場では「対面」の美しい傾城、化粧坂の少将と「伊達の十役」では「片はずし」と呼ばれる御殿の格の高い女性の役、局・松島を演じました。対照的な2役でしたね。
     「少将はもう一人の傾城・大磯の虎よりは若いイメージですが、大傾城なのでそれなりの格式を持っていなくてはいけないと思います。かといって老けた地味な感じにならないように華やかな舞台にそぐうように演じていました。この少将は私が生まれて初めて鬘と衣裳を付けた役なんです」
    ――それは思い出深い役ですね。
     「国立劇場の研修所に入って一番最初の発表会で勤めた役なんです。そのときは鬘が痛くて重くて、辛かった。段之さんが後見をしてくださったのですが、具合が悪くなり心配をかけてしまいました。今は慣れてさほどではありませんが、そのときは本当に辛かった思い出があります。立兵庫という鬘は重いですし、1時間以上付けていますから」

――それは思い出深い役ですね。
 「松島は片はずしでそれなりの格式が必要な役です。御殿の局の演じ方というのもありますので、お化粧や衣裳の着方などを坂東玉三郎さんにご指導いただきました」
=つづく
       ◆
●これからの観劇入門講座
<国立劇場文楽公演>
日時:2月15日(月)午前10時
会場:東京・三宅坂、国立劇場小劇場
演目:「花競四季寿」「●景清八縞日記」
講師:人形遣い受講料:会員5,700円、一般6,200円

<新派公演>
日時:3月12日(金)午前11時30分
会場:東京・新橋演舞場
演目「三婆」
講師:水谷 八重子
受講流:会員9,000円、一般9,500円(一等席代、昼食代含む)

<新橋演舞場歌舞伎公演>
日時:4月13日(火)午前11時
会場:東京・東銀座、新橋演舞場
演目:「四谷怪談忠臣蔵」
講師:市川 春猿
受講料:会員12,000円、一般12,500円(1等席代、昼食代含む)

<新劇公演>
日時:6月15日(火)午後1時
会場:日本橋・三越本店、三越劇場
演目:加藤剛主演俳優座公演

講師:加藤 剛
受講料:会員7,300円、一般7,800円(観劇代、お茶とケーキ代含む)

 問い合わせは、センター本部(℡03・3642・4301)
 

 

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 <見>歌舞伎や能楽、文楽、邦楽、舞踊、そして新劇、ミュージカルなどあらゆる分野の劇場公演の中から、「面白い!」と思ったものを紹介します。従って、褒め上げる記事ばかりです。 <聞>出来るだけ、出演者やスタッフに「面白い!」わけを聞き、紹介します。

河村 常雄

 1973年入社。水戸支局、整理部(現・編成部)の後、学生時代より歌舞伎に興味を持っていたことから芸能部(現・文化部)に移る。演劇担当、デスクを経て、専門委員。この間、文化庁芸術祭・芸術選奨の演劇部門審査委員、鶴屋南北戯曲賞選考委員などを歴任。現在、読売日本テレビ文化センター勤務。著書に「かぶき立ち見席」(演劇出版社)。

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