河村常雄の劇場見聞録

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Photo_10 <聞>読売・日本テレビ文化センターは15日、東京・三宅坂の国立小劇場文楽公演で観劇入門講座を開く。開演前の講座で講師を務める文楽人形遣いの吉田玉佳(たまか)さんに話を聞いた。

――文楽の世界に入ったきっかけは。
 「文楽が大好きな叔母に強く勧められ、入りました。普通なら大学進学か就職かを考えるときでしたが、私は文楽を見たこともなく、興味もなかったんです」
――文楽の方では珍しいですね。
 「しつこく勧められたので高校3年のとき一度見てみようと思い、大阪の国立劇場に電話をかけて見たのが最初です。こういう世界もあるんやなとびっくりしました。高校の先生に文楽に入ることを相談すると、それは無理だといわれたので、却って、やってみようかと」
――それで研修所に入ったのですね。
 「昭和58年に入って、60年に卒業しました。1年目は三味線と太夫と人形の三つとも勉強するんです。最初は三味線志望でした。ただ、やっていて人形が楽しかったので、1年経ったときに人形の道を選びました」
――それから四半世紀。振り返ってみると。
 「(吉田)玉男師匠の下に23年間いました。師匠に出会えたことが、この世界に入って一番よかったことです。師匠の足を遣わせていただいたことが、私の宝です」
――文楽人形の魅力は。
 「3人が一つになって遣うこと、あたかも生きているように見せることは素晴らしいことと思います」
――ありがとうございました。
(写真は吉田玉佳)
              ◆
●これからの観劇入門講座
<新派公演>
日時:3月12日(金)午前11時30分
会場:東京・新橋演舞場
演目「三婆」
講師:水谷 八重子
受講流:会員9,000円、一般9,500円(一等席代、昼食代含む)

 <新橋演舞場歌舞伎公演>
日時:4月13日(火)午前11時
会場:東京・東銀座、新橋演舞場
演目:「四谷怪談忠臣蔵」
講師:市川 春猿
受講料:会員12,000円、一般12,500円(1等席代、昼食代含む)

<新劇公演>
日時:6月15日(火)午後1時
会場:日本橋・三越本店、三越劇場
演目:加藤剛主演俳優座公演

講師:加藤 剛
受講料:会員7,300円、一般7,800円(観劇代、お茶とケーキ代含む)

 問い合わせは、センター本部(℡03・3642・4301)

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 <見>歌舞伎や能楽、文楽、邦楽、舞踊、そして新劇、ミュージカルなどあらゆる分野の劇場公演の中から、「面白い!」と思ったものを紹介します。従って、褒め上げる記事ばかりです。 <聞>出来るだけ、出演者やスタッフに「面白い!」わけを聞き、紹介します。

河村 常雄

 1973年入社。水戸支局、整理部(現・編成部)の後、学生時代より歌舞伎に興味を持っていたことから芸能部(現・文化部)に移る。演劇担当、デスクを経て、専門委員。この間、文化庁芸術祭・芸術選奨の演劇部門審査委員、鶴屋南北戯曲賞選考委員などを歴任。現在、読売日本テレビ文化センター勤務。著書に「かぶき立ち見席」(演劇出版社)。

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