河村常雄の劇場見聞録

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Photo_13 よみうりカルチャーの観劇入門講座が15日、東京・三宅坂の国立小劇場・文楽公演で開かれました。
 講師は人形遣いの吉田玉佳さん。若手人形遣い2人とともに男女2体の人形を遣って操作方法を分かりやすく説明してくれました。
 「人形は3人遣いで、修業は足から始めます。足が10年かかると言われていましたが、いまでは22年から25年。師匠になぜ長くなったのですかと聞きますと、寿命が長くなったからや、といっていました」。ユーモラスな語り口に会場もなごやかな雰囲気になりました。
 足が終わると、左遣い(左手)になり15年。そして主遣い(首=かしら=と右手)。主遣いになるため、左と足を一生懸命勉強するという。
 「今回の景清の足はとても難しく、10年くらいたってやっとつけていただきました」とも。
首(かしら)の製造過程、にらみや笑いの操作、差し金、立役の足の型、足への無言のサイン、女性のほほえみや悔しさ、恥じらいなどの仕草など軽妙に話してくれました。

 「3人で助けあって遣っています」と締めくくった後、受講者に実際に人形を持ってもらうサービス。受講者からは、「重いわ」の声も上がりました。
 受講者が人形に触れたあと、この日、観劇する「花競四季寿」「嬢景清八嶋日記」の解説、さらに文楽入門の経緯も語ってくれ、予定の30分を超え、40分の充実した講座となりました。

(写真は吉田玉佳)

       ◆
 これからの観劇入門講座

<新派公演>
日時:3月12日(金)午前11時30分
会場:東京・新橋演舞場
演目「三婆」
講師:水谷 八重子
受講流:会員9,000円、一般9,500円(一等席代、昼食代含む)

<新橋演舞場歌舞伎公演>
日時:4月13日(火)午前11時
会場:東京・東銀座、新橋演舞場
演目:「四谷怪談忠臣蔵」
講師:市川 春猿
受講料:会員12,000円、一般12,500円(1等席代、昼食代含む)

<新劇公演>
日時:6月15日(火)午後1時
会場:日本橋・三越本店、三越劇場
演目:加藤剛主演俳優座公演

講師:加藤 剛
受講料:会員7,300円、一般7,800円(観劇代、お茶とケーキ代含む)

 問い合わせは、センター本部(℡03・3642・4301)
 

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 <見>歌舞伎や能楽、文楽、邦楽、舞踊、そして新劇、ミュージカルなどあらゆる分野の劇場公演の中から、「面白い!」と思ったものを紹介します。従って、褒め上げる記事ばかりです。 <聞>出来るだけ、出演者やスタッフに「面白い!」わけを聞き、紹介します。

河村 常雄

 1973年入社。水戸支局、整理部(現・編成部)の後、学生時代より歌舞伎に興味を持っていたことから芸能部(現・文化部)に移る。演劇担当、デスクを経て、専門委員。この間、文化庁芸術祭・芸術選奨の演劇部門審査委員、鶴屋南北戯曲賞選考委員などを歴任。現在、読売日本テレビ文化センター勤務。著書に「かぶき立ち見席」(演劇出版社)。

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