河村常雄の劇場見聞録

本文です
前の記事

終生ブレない演劇人魂
0001 <聞>よみうりカルチャ-では11月26日、東京・日比谷の帝国劇場「モーツァルト!」で観劇入門講座を開く。終演後のトークショーのゲスト講師はモーツァルトの父レオポルト役で出演する市村正親さん。今春、読売演劇大賞最優秀男優賞を受けたばかりの市村さんにあれこれ話を聞いた。今回はその最終回。

ーー来年は大河ドラマ「江」に明智光秀役で出演しますね。
 「信長に痛めつけられ、耐える光秀。信念を押し通して、本能寺の変になる。彼が信長を倒さなかったら、今の日本も変わってきているでしょうね。それこそ、光秀はステーキの横のクレッソンのような気がします」

ーー舞台のほか映画にテレビに出版。まさに八面六臂の活躍ですが、最後に演劇への思いを聴かせてください。
 「8月の『ロックンロール』はトム・ストッパードの難解な作品で、僕の役マックスは大学教授でコチコチの共産主義者。世の中変わって言っても、意固地に主義主張を貫く。映画やテレビに出ても、僕は演劇人である。ブレないというところを、この作品を通して自分に言い聞かせています。マックスの51歳から72、3歳まで演じますが、ブレない。僕もこれから70歳、80歳になっても島田正吾さんのようにブレない演劇人でありたいと思っています。どんな作品に出ようとも、演劇人としての魂はブレないで持ち続けることができたらいいなと思っています」
ーーありがとうございました。
(写真は市村正親)=ホリプロ提供、おわり
       ◆
これからの観劇入門講座
<能楽公演>(完売)
日時:9月17日(金)午後5時
会場:千駄ヶ谷・国立能楽堂
演目:「清水座頭」「猩々乱」
講師:野村 万作
受講料:会員5,000円、一般5,500円(正面席)

<国立劇場歌舞 公演> 
日時:10月16日(土)正午
会場:東京・三宅坂、国立劇場(読売貸切り公演)
演目:「天保遊俠録」「将軍江戸を去る」
講師:中村 吉右衛門
受講料:会員14,000円、一般14,500円(特別席代、弁当代、パンフレット、イヤホンガイド代含む)

<ミュージカル公演>
日時:11月26日(金)午後0時30分
会場:東京・日比谷、帝国劇場
演目:「モーツァルト!」
講師:市村 正親
受講料:会員13,000円、一般13,500円(S席代含含む)

<文楽鑑賞教室公演>
日時:12月7日(火)午前10時
会場:東京・三宅坂、国立劇場小劇場
演目:未定
講師:竹本 千歳大夫
受講料:会員4,100円、一般4,600円(チケット代含む)

 問い合わせは、センター本部(℡03・3642・4301)
 

前の記事

 <見>歌舞伎や能楽、文楽、邦楽、舞踊、そして新劇、ミュージカルなどあらゆる分野の劇場公演の中から、「面白い!」と思ったものを紹介します。従って、褒め上げる記事ばかりです。 <聞>出来るだけ、出演者やスタッフに「面白い!」わけを聞き、紹介します。

河村 常雄

 1973年入社。水戸支局、整理部(現・編成部)の後、学生時代より歌舞伎に興味を持っていたことから芸能部(現・文化部)に移る。演劇担当、デスクを経て、専門委員。この間、文化庁芸術祭・芸術選奨の演劇部門審査委員、鶴屋南北戯曲賞選考委員などを歴任。現在、読売日本テレビ文化センター勤務。著書に「かぶき立ち見席」(演劇出版社)。

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29