写旬こぼれ話

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Y字形のモダンな長屋

2008年2月18日

Blog月面基地か、と見間違えそうなのは、群馬県太田市にできた木造平屋の現代風「長屋」。

約3000平方メートルの敷地に10戸の賃貸住宅がY字形に連なります。

「ゼクエンス」と名づけられました。ドイツ語で「連続・反復進行」を意味するそうです。

大家さんは「アパートが多い地域なので独創的な物件にしよう」と、まずは「平屋」にこだわりました。地に足がつき、庭へのアプローチが容易、階段も必要ないなどが理由です。

そこへ、設計を担当した宇野享氏(CAn、名古屋市)がY字形の連結という考えを思いつきました。太田市にある「群馬国際アカデミー」という学校を設計した人です。校舎の設計に感銘を受けた大家さんが彼に依頼したというわけです。

宇野氏によれば、広い敷地の中でも人間が孤立せずに親密な距離感を保ちつつ生活を根付かせることができる空間、かつ、将来も自己増殖的に広げていける象徴的空間を模索したところ、このような結果になったのだそうです。

2棟に挟まれたY字の内側は、住宅へのアプローチや共有の庭。120度のY字形によって適度に囲まれつつ同時に開いているため、プライバシーやセキュリティを確保できるそうです。

一方、外側の庭はY字形に開いており、面積以上の広さを味わえるとか。1住戸の範囲がわからないため、防犯上のメリットもあるそうです。

ちなみに、全戸とも、住宅内部に120度の角があります。そこにキッチンがあれば、上から3番めの写真のように、カウンターも120度に曲がりま~す♪

総戸数10戸。32・38平方メートルから49・80平方メートルで、家賃は53000円(共益費5000円別)から63000円(同)。07年10月に完成し、神奈川、静岡、名古屋などからも引き合いがあるそうです。が、お取り寄せと違い、送れるものではありません・・・・・残念ながら。

人が親密な距離感を保つ長屋に、空間の自己増殖的発展の願いを込めたなんて、近頃なぜか流行のタワーマンションの対極的発想とも言えそうです。いやいや贅沢な・・・。〈本社ヘリから=竜〉

 
 
 
 
 

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  • 読売新聞に載りました[ペット共生型デザイナーズ賃貸太田の長屋「ゼクエンス」奮闘記 から]
    じつは本日発売(2/18)の読売新聞夕刊の 写旬というコーナーにゼクエンスが掲載...…続きを読む
  • 受信: 2008年02月19日 0時56分

 2006年4月から東京本社発行の夕刊社会面で始まった、写真部員が世相を切り取るフォトコラム「写旬」。紙面には掲載されなかった写真を含め、よりすぐりの作品をお見せします。取材者の胸の内や取材にまつわる裏話なども。紙面とはひと味違った「写旬」をお楽しみ下さい。

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